こんにちは。
このブログは20代ダメダメを取り返そうと奮闘中の30代独身男が色々とチャレンジする日々で思ったことを発信する日記です。
2016年の年末にダイヤモンドの記事「吉祥寺「小ざさ」は世界最強のビジネスである!1坪2品で3億円を売り上げ、40年間行列を途絶えさせない秘密」を読み、どうしても名物の羊羹を食べてみたくなって、その翌日の大晦日に行ってきました。
簡単に「小ざさ」について説明すると、戦後初期の1951年創業の、”羊羹”と”もなか”を売る、東京・吉祥寺の和菓子屋さんです。
特に羊羹は1日の販売数が150個と限られており、早朝から並ばないと購入できないほどの人気で、しかもその行列は40年近くずっと続いているのだとか。
冒頭で紹介した記事ではこの羊羹を「ハイパーコンテンツ」と例え、圧倒的な美味しさを表しています。
僕が「小ざさ」に行ったのが大晦日だったため、平日以上に混むことが予想され、購入できるかどうか全く確信を持てないまま、埼玉県の最寄り駅から始発電車に乗って吉祥寺へと向かいました。
AM6時40分頃「小ざさ」があるダイヤ通りに着いてみると、案の定長蛇の列。
その最後尾に着くや、居ても立っても居られず、近くに居た関係者らしきおじさんに購入できるかどうかを聞いてみた。
「あなたで60人目、普段は50人にしか整理券を配らないけど、年末はプラス17人の67人まで増やしているから、今日買えるよ。昨日12/30はPM6時30分には67人を超えていたから、あなたはラッキーだね^o^」
よかった〜、早起きした甲斐があった。
*平日は羊羹の販売は1日150個限定で、お客さん1人あたりの購入数は3つまでに制限され、50人までに整理券が配られる。
実際に整理券が配られるのがAM8時からなので、そこから約80分ほど並ぶ必要がある。冬の朝の寒さが堪える。
けど、一番早い人でAM4時ぐらいから並んで待っているようだから文句は言えないか。
因みに30分までなら、途中で列を抜けてもいいそうだ。鞄や椅子を置いておく必要があるそうだが。
そして整理券を受け取ったら、再度オープンのAM9時半以降(普段は10時オープン、大晦日なので30分早い)に受け取りにくるというシステム。
しかし、整理券があるからといって直ぐに購入できるわけではないのにはビックリ。
開店後にはもうひとつの名物もなか(もなかは数量が限定されていないため、整理券不要)を求めるお客さんの行列ができ、そこに混じって羊羹を受け取らないといけないのだ。
その後やっとの事で羊羹を手に入れ、自宅に帰り食べてみたが、確かに美味しい!
嘘がない真っ正直な味と言えばいいか、飽きずにいくらでも食べれてしまいそうだ。
「ハイパーコンテンツ」という言葉に納得感を感じた。
「小ざさ」の社長の稲垣篤子さんはダイヤモンド社から「1坪の奇跡―40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」味と仕事」という本を出している。
その中で印象的な次の言葉を発している
本当に自分たちが食べられて 、なんとか生活できているのなら 、それ以上のことは望まない 。それ以上のものをあまりに望みすぎるから 、世の中がおかしくなってしまうのではないでしょうか 。
いつの時代でもどんな商売も命がけなのだと思う。
けど最近世間を賑わしている流行りの商売とは「型」が随分と違う。
本物を追求⇆スピード重視で6割の完成度
何とか生活できれば可⇆最大の利益を目指す
今の時代商売って一口に言っても、スピードという軸だけで考えても千差万別。
大きな波を捉えて一気呵成に戦う、まるで狩猟みたいなものもあれば、一層一層長い年月をかけて信頼を積み重ねていく農業みたいなものもある。
前者は大通りで花火を上げ注目を集め、後者は路地裏でひっそりとゆっくり大輪を育てる。
商売とは利益を最大限求めることだと僕は思っていたけど、小ざさを通してそれが全てではないということを学べました。
ご覧いただきありがとうございました。いつか、お会いしましょう。
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